脳神経外科専門医試験の対策
日本脳神経外科学会が実施する脳神経外科専門医試験について、過去問の入手先・定番教材・勉強の進め方をまとめています。
日本脳神経外科学会が実施する認定試験です。筆記試験と口頭試問の二段階で、筆記の合格者だけが口頭試問に進みます。
合格率は約70%。19試験のなかでは低い水準です
学会サイトには、ここ数年の合格率が約70%で推移していると記載されています。
内科(2025年度95.56%)、外科(令和7年度98.4%)、放射線科(令和8年度91.3%)と比べると、明確に低い水準です。「専門医試験はほとんど受かる」という一般論は、この領域には当てはまりません。
試験の構成
学会の案内によれば、年1回、次の二段階で実施されます。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 筆記試験 | 脳神経外科疾患に関する計250問。専門的知識や判断力を問う |
| 口頭試問 | 筆記の合格者が進む。実際に治療された患者の症状、診断画像や手術中の写真などが計9例提示され、それぞれ一問一答形式で診断・治療方針・手術の実際を問われる |
口頭試問は「実地に即した診療能力」を見るものと説明されています。知識を選択肢から選ぶことと、症例を見てその場で診断・方針を述べることは別の能力です。筆記対策だけでは足りない構造になっています。
受験資格
学会の案内では、次が求められます。
- 卒後臨床研修2年の後、研修プログラムで通算4年以上の所定の研修
- この間、少なくとも3年以上脳神経外科臨床に専従
- 卒後・カリキュラム委員会が定める脳神経外科疾患の管理・手術経験の目標を満たすこと
資格審査は卒後・カリキュラム委員会が行います。
なお学会は、全国で8,089名の脳神経外科専門医が登録されている(令和7年9月現在)としています。
過去問・公開問題はどこにあるか
学会は、専門医試験の結果と試験問題の一部を会員専用ページ(専門医制度関連)で紹介しています。閲覧には学会員としてのログインが必要です。
なお学会は「SANS問題集のご案内」も掲載しています。公開問題を探している場合は、会員専用ページとあわせて確認してみてください。
最新の案内は日本脳神経外科学会の専門医制度ページでご確認ください。
脳神経外科の過去問の入手方法
脳神経外科の過去問
日本脳神経外科学会は、専門医試験の結果と試験問題の一部を会員専用ページ(専門医制度関連)で紹介しています。閲覧には学会員としてのログインが必要です。学会サイトには、ここ数年の合格率が約70%で推移していることも記載されています。
脳神経外科専門医試験の定番教材
脳神経外科の受験者が実際に使っている教材です。上から優先度順に並べています。
脳神経外科学
領域の基準書として広く使われています。辞書的な使い方に向いています。
標準脳神経外科学
領域全体を体系的に確認したいときに。
脳神経外科の一問一答
脳神経外科の対策ガイド
勉強のしかた・過去問の入手方法・制度の全体像を、テーマごとにまとめています。
脳神経外科専門医試験のよくある質問
日本脳神経外科学会が過去問題を会員向けページで公開しています。閲覧には学会員としてのログインが必要です。
まずは金芳堂の『脳神経外科学』です。領域の基準書として広く使われています。辞書的な使い方に向いています。下の「定番教材」に優先度順で並べています。
専門研修の後半は臨床がいちばん忙しい時期と重なります。まとまった時間を待つより、1回5分で終わる単位に分けて早い時期から毎日回すほうが現実的です。1日10問なら半年で1,800問になります。
多くの領域の専門医試験は相対評価で、誰も解けない奇問では差がつきません。合否を分けるのは、受験者の多くが正解する基本問題の取りこぼしです。
日本脳神経外科学会は、ここ数年の合格率が約70%で推移していると学会サイトに記載しています。基本領域19試験のなかでは低い水準です。筆記試験の合格者が口頭試問に進む二段階のため、まず筆記を通過することが前提になります。
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