専門医試験の過去問はどこで手に入るか【19試験まとめ】
専門医試験の過去問は、医師国家試験のように誰でも同じ形で手に入るものではありません。学会ごとに公開・販売の方針がまったく違います。学会サイトで無料公開している領域、会員ページに置いている領域、書籍として販売している領域があります。
このページでは、基本領域19試験それぞれの入手先を、各学会の公式ページで確認した範囲でまとめました。
調査日:2026年8月24日。学会の方針は変わります。実際に申し込む前に、必ずリンク先の公式ページで最新の案内をご確認ください。
入手ルートは5つに分かれる
| 入手のしかた | 該当する試験 |
|---|---|
| 学会が過去問題集を刊行 | 内科、皮膚科 |
| 学会サイトで公開 | 眼科、精神科 |
| 学会の会員ページで公開 | 麻酔科、放射線科、泌尿器科 |
| 学会委託ストアで販売 | 外科、産婦人科 |
| 当サイトで公開先を確認できず | 上記以外の10試験 |
重要なのは、「一般公開されていない」ことと「手に入らない」ことは別だという点です。会員ページに置かれている領域が複数あり、学会員であれば閲覧できます。
学会サイトで公開されている試験
眼科専門医試験
日本眼科学会が、第24回(平成24年)から第37回(令和7年)まで14年分の試験問題をPDFで公開しています。一般問題・臨床実地問題・臨床実地問題画像が年度ごとに揃っています。
ただし正答は公表されていません。問題は手に入るが答え合わせができない状態なので、解いたうえで教科書とガイドラインで根拠を確認する進め方になります。
精神科専門医試験
日本精神神経学会が、第1回から第17回までの筆記試験問題と共通症例を学会サイトで公開しています。解答と解説は書籍としても刊行されています。
日本精神神経学会の専門医認定試験ページ/精神科専門医試験のページ
会員ページで公開されている試験
放射線科専門医試験
日本医学放射線学会が、2005年(第16回一次試験・第14回二次試験)以降の試験問題を公開しています。2021年3月に会員専用ページへ移行したため、閲覧には学会員としてのログインが必要です。
日本医学放射線学会の専門医試験問題ページ/放射線科専門医試験のページ
泌尿器科専門医試験
日本泌尿器科学会が、2016年から2025年の出題問題 約980問と解説を提供しています。正会員限定の販売です。
日本泌尿器科学会の既出問題ページ/泌尿器科専門医試験のページ
麻酔科専門医試験
日本麻酔科学会が、過去問題を会員専用ページで公開しています。ログイン後、メニューの「認定資格申請」から「過去問」を選ぶ形と案内されています。
書籍・ストアで販売されている試験
内科専門医試験
日本内科学会が『内科専門医試験・認定内科医試験・総合内科専門医試験 過去問題集』を刊行しています。実際に出題された問題と解説が収載されており、対策の中心に置けます。
外科専門医試験
日本外科学会が「外科専門医過去問題集」を刊行し、委託ストア(KaLib Store)で販売しています。各年の収載版に、その年度の予備試験で実際に出題された問題と解説が収められています。Amazonではなくストア経由です。
販売ストア(KaLib Store)/外科専門医試験のページ
産婦人科専門医試験
日本産科婦人科学会の教材が、同じくKaLib Storeで販売されています。
販売ストア(KaLib Store)/産婦人科専門医試験のページ
皮膚科専門医試験
日本皮膚科学会が過去問題集を販売しています。学会サイトから書籍購入申込書をダウンロードし、郵送またはFAXで申し込む方式です。なお試験問題の複製・転載・引用は禁止されており、解答は公表されていません。
公開先を確認できなかった10試験
整形外科・小児科・救急科・耳鼻咽喉科・総合診療・脳神経外科・形成外科・リハビリテーション科・病理・臨床検査の各試験は、当サイトの調査では公開先を確認できませんでした。
これは「過去問が存在しない」という意味ではありません。学会の会員専用ページに置かれている可能性があります。実際、上で挙げた領域のいくつかは会員ページにあり、外からは見えませんでした。
まずは自分が所属する学会の会員ページにログインして探してみてください。そのうえで見つからない場合の組み立て方を別記事にまとめました。
過去問がない試験はどう対策するか
もし公開先をご存じの領域があれば、教えていただければこのページに追記します。
手に入った過去問をどう使うか
過去問が入手できた場合も、使い方を間違えると効果が落ちます。よくあるのは、1周目から答えを覚えにいってしまうパターンです。選択肢の並びごと記憶してしまうと、本番で少し表現を変えられただけで崩れます。
眼科や皮膚科のように正答が公表されていない領域では、なおさら「答えを覚える」勉強が成立しません。問題が問うている論点を、公式テキストとガイドラインで確認していく作業が中心になります。
詳しくは 過去問の使い方。1周目と2周目で目的を変える へ。
受験者が書き起こした「復元問題」の扱い
過去問が手に入りにくい領域ほど、受験者どうしで共有される復元問題が出回ります。傾向を知る参考にはなりますが、扱いには注意が必要です。
- 記憶に基づくため、選択肢や数値が不正確なことがある
- 実際の試験問題は各学会・日本専門医機構の著作物であり、転載・再配布は権利侵害にあたりうる
- 皮膚科のように、学会が明示的に複製・転載を禁じている領域もある
詳しくは 復元問題との付き合い方と著作権の話 へ。
まとめ
- 公開ルートが確認できたのは 19試験中9試験。無料公開・会員ページ・書籍販売とルートは分かれる
- 「一般公開なし」に見える領域でも、学会員なら会員ページで見られることがある
- 正答が公表されない領域もあり、その場合は公式テキストで根拠を確認する作業が中心になる
勉強の全体設計は 専門医試験の勉強法【完全ガイド】 にまとめています。
このテーマをもっと詳しく
それぞれのテーマを掘り下げた記事です。
試験ごとのページ
受験する試験の教材・過去問の入手先をまとめています。
