専門医試験とは。制度と受験までの流れ
専門医試験は、専門研修を修了した医師が、その領域の専門医として認定されるために受ける試験です。ここでは受験する側の視点から、制度の全体像と受験までの流れを整理します。
なお、受験資格・日程・出題範囲などの具体的な条件は年度や領域によって変わります。このページは全体像の把握を目的としたもので、最終的な確認は必ず日本専門医機構および各学会の公式発表でお願いします。
専門医制度のいまの形
2018年度から、いわゆる新専門医制度が全面的に始まりました。それまで各学会がそれぞれの基準で認定していた専門医を、日本専門医機構という第三者機関が関与する形で標準化したのが大きな変更点です。
大まかな流れはこうなります。
- 初期臨床研修(2年)を修了する
- 19ある基本領域から診療科を選ぶ
- 専門研修プログラムで3〜5年程度の研修を受ける
- 各領域の認定試験を受ける
- 合格・認定を経て専門医となる
試験の実施そのものは各学会が担っており、出題形式も日程も領域ごとに異なります。「専門医試験」とひとくくりに語られますが、中身は19通りあると考えたほうが実態に近いです。
基本領域は19
基本領域は次の19です。
内科/小児科/皮膚科/精神科/外科/整形外科/産婦人科/眼科/耳鼻咽喉科/泌尿器科/脳神経外科/放射線科/麻酔科/病理/臨床検査/救急科/形成外科/リハビリテーション科/総合診療
このサイトでも、この19区分にそって教材と過去問の入手先を整理しています。
各領域の位置づけと担当学会は 基本領域19の一覧と、それぞれの学会 にまとめました。
「診療科」ではなく「試験名」で情報を探す
対策情報を探すときにつまずきやすいのが、この点です。
診療科の名前で検索すると、臨床の情報が大量に出てきます。しかし必要なのはその試験に固有の情報です。出題範囲を定める学会、公式テキストの有無、過去問の公開方針は、すべて試験ごとに違います。
そのため当サイトでは、書籍も過去問も試験名で分類しています。自分が受ける試験のページから入るのが最短です。
何が問われるのか
領域によって形式は違いますが、専門医試験に共通する性質があります。それは、受験者の多くが正解する問題を確実に取れるかどうかが合否を分けるという点です。
珍しい症例や最新のトピックは目を引きますが、そこで差はつきません。日常的に扱う疾患の標準的な扱い、ガイドラインが推奨するレベルの判断、基本的な解剖や薬理といった土台の部分が、点数として効いてきます。
詳しくは 専門医試験は何を問うているのか へ。
準備をいつ始めるか
専門研修の後半は、多くの人にとって臨床がいちばん忙しい時期です。「試験前の数か月でまとめて」という計画は、当直や急変や学会準備で簡単に崩れます。
現実的なのは、1回5分で終わる単位に分けて、早い時期から毎日少しずつ回すやり方です。1日10問なら半年で1,800問になります。まとまった時間を確保しようとして結局ゼロだった週と比べれば、差は明らかです。
出典
- 一般社団法人 日本専門医機構 https://jmsb.or.jp/senmoni/
- 当サイトによる基本領域19試験の過去問公開状況調査(各学会公式ページを個別に確認。2026年8月時点)
- 日本麻酔科学会「2026年度第65回麻酔科専門医認定試験 会告」(試験科目・出題範囲の記載例) https://anesth.or.jp/files/pdf/2026-shikenkaikoku.pdf
具体的な進め方は 専門医試験の勉強法【完全ガイド】 にまとめています。
よくある質問
過去問はどこで手に入りますか
学会によって方針が違います。過去問題集を刊行している学会、サイトで公開している学会、会員のみに公開している学会、一般公開していない学会があります。19試験それぞれの状況を 専門医試験の過去問はどこで手に入るか にまとめました。
教材は何から手をつければいいですか
学会が編集・監修している公式テキストがあれば、それが出題範囲の指標になります。試験ごとのページに、定番教材を優先度順で並べています。
制度の最新情報はどこを見ればいいですか
日本専門医機構と、受験する領域の学会の公式サイトです。受験資格や日程は年度によって変わるため、当サイトを含む二次情報だけで判断しないでください。
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当サイトは学習の補助を目的とした情報提供であり、合格を保証するものではありません。試験制度・出題範囲の最新情報は、日本専門医機構および各学会の公式発表をご確認ください。
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