試験まで1か月。いま新しい教材に手を出してよいのはどんな場合か
直前1か月は、それまでとは目的が変わります。知識を増やす時期ではなく、取りこぼしを減らす時期です。ここで方針を切り替えられるかどうかで、最後の詰めの成果が変わります。
新しい教材に手を出さない
直前期に最もやりがちで、最も効果が薄いのがこれです。
不安になると「まだ手をつけていない参考書」が気になります。しかし新しい教材は、最初の数十ページで挫折するか、浅く一周して何も残らないかのどちらかになりがちです。1か月で新規教材を消化しきるのは現実的ではありません。
この時期に価値があるのは、すでに一度触れた情報を確実に引き出せる状態にすることです。
やることは3つに絞る
1. 間違えた問題の総復習
これが最優先です。過去に間違えた問題は、自分の弱点がそのまま記録されたリストです。新しい問題を100問解くより、間違えた問題を30問見直すほうが、点数への寄与は大きくなります。
2. 苦手分野の集中的な洗い直し
分野別の正答率を見て、明らかに低い領域があれば、そこだけ教科書に戻ります。全体を読み直すのではなく、弱い分野の該当章だけです。
3. 基本問題の最終確認
全員が正解する問題を落とさないことが、最後まで最重要です。奇問対策に時間を使わないでください。差がつくのは基本と標準の層です。
出典
- 日本麻酔科学会「2026年度第65回麻酔科専門医認定試験 会告」 https://anesth.or.jp/files/pdf/2026-shikenkaikoku.pdf
考え方は 専門医試験は「奇問」で落ちない に書きました。
やらないことリスト
- 新しい参考書・新しい問題集を買う
- 手つかずの領域をゼロから開拓する
- 模試の点数に一喜一憂する
- 睡眠を削る
最後の項目は軽視されがちですが、記憶の定着には睡眠が必要です。睡眠時間を削って詰め込むのは、覚えた内容を定着させる工程を自分で削っているのと同じです。体調管理も実力のうちです。
なお「直前1か月」がいつなのかは領域ごとに違います。たとえば2026年度第65回麻酔科専門医認定試験は、会告で筆記試験が2026年9月27日(日)と告知されており、この場合の直前1か月は8月下旬から始まります。自分の試験日を確認したうえで逆算してください。
直前1週間
この時期はもう、増やす作業は終わりです。復習だけに絞ります。
- 間違えた問題をもう一周
- 持ち物・会場・時間の確認
- 前日は早めに休む
当日は「いつも通り」を意識してください。特別なことをしようとすると、かえって崩れます。
弱点は記録されていないと使えない
「間違えた問題を総復習する」は正論ですが、そもそも記録が残っていなければ実行できません。
当サイトのLINEでは、間違えた問題が自動的に蓄積され、マイページで分野別の正答率と間違えた問題の一覧を確認できます。直前期に見返す前提で設計しています。
全体の進め方は 専門医試験の勉強法【完全ガイド】 にまとめています。
限られた時間で専門医試験を通過するための考え方と回し方。基本問題の優先、想起練習、忘却曲線に沿った復習、スキマ時間の設計、直前1か月の詰め方までまとめました。
ガイドの全体を読む同じテーマの記事
それぞれのテーマを掘り下げた記事です。
