麻酔科専門医試験がPC受験に|勉強法は変えるべきか、申込で見落としやすい点はどこか

2026-09-04 ・ 麻酔科
2026年度第65回からPCを用いた試験が導入されます。会告の原文を確認し、対策で変えるべき点・変えなくてよい点と、片方の区分しか受験できなくなる申込の注意点を整理しました。
この記事は次のガイドの一部です 2026年度版 専門医試験はどこへ向かうか

2026年度第65回の会告に、これまでになかった一文が入りました。「PCを用いた試験を導入します」。同じ会告には、申込の段階で見落とすと受験できる区分が半分になるという注意書きも並んでいます。この記事は、会告の原文を確認したうえで、対策として何を変えるべきか、何は変えなくてよいのかを整理したものです。

会告に実際に書かれていること

2026年度第65回麻酔科専門医認定試験の会告(公益社団法人日本麻酔科学会 教育委員会・認定審査委員会)から、日程と枠組みを抜き出します。

項目会告の記載
筆記試験2026年9月27日(日)
口頭試験2026年10月23日(金)〜10月25日(日)
口頭試験会場1会場(神戸会場のみ)
筆記試験会場受験会場・選択方法は受験者にメールで案内
実技試験昨年と同様の評価表を用いる方式で実施予定
審査方法筆記・口頭・実技の3科目(必要に応じて実地試験)
出題範囲「教育ガイドライン改訂第4版」の内容
受験審査料33,000円(税込)/書類審査は別途11,000円(税込)

口頭試験の実施日については「受験人数により調整の上決定します」と注記されています。3日間のうちどこに当たるかは、申込時点では確定しません。

PC導入について、会告が書いていること・書いていないこと

会告の注意事項に、次の一文があります。

2026年度第65回麻酔科専門医認定試験ではPCを用いた試験を導入します。

会告に書かれているのは、この一文だけです。問題数・試験時間・画面の操作方法・会場の形式については、この会告には記載がありません。

つまり現時点で確実に言えるのは「筆記試験がPCで行われる」という事実のみで、それ以外は受験者に個別に案内されるメールを待つことになります。ネット上には形式を推測する情報も出ていますが、会告に書かれていない部分は、学会からの案内で確認してください。

申込で最も見落としやすいのは、ここです

会告で最も実害が大きいのは、PC導入そのものより、その直後に書かれている次の注意書きです。

受験地の希望申込は問題種別(一般問題、症例問題)ごとに行う必要があります。片方の区分のみ申込の場合は片方の区分しか受験できませんので、必ず両方の区分を申し込んでください。

読み飛ばしやすい一文ですが、意味は重いものです。一般問題と症例問題は、それぞれ別に受験地を申し込む必要がある、ということです。片方だけ申し込んだ場合、もう片方は受験できません。

さらに、この受験地の希望申込は、受験の申請とは別の手続きです。会告には「申請完了後、かつ受験票発行前に別途申込み手続きが必要です」と書かれています。申請を終えた時点で完了したと考えていると、抜け落ちます。

会告には、あわせて次の記載もあります。

  • 申請完了が受験を確約するものではない
  • 受験票は会員専用ページからダウンロードし、印刷して持参する

いずれも会員専用ページ側の作業です。試験1か月前頃に、受験資格を得た申請者へメールで案内が送られるとされています。まだ受験地の申込をしていない場合は、会員専用ページで手続きの状況を確認してください。

対策として、変えなくてよいこと

形式が変わったと聞くと、勉強法まで組み替えたくなりますが、会告を読む限り中身は変わっていません。

  • 出題範囲は「教育ガイドライン改訂第4版」で、従来どおり明記されています
  • 審査は3科目(筆記・口頭・実技)の構成のままです
  • 口頭試験・実技試験の形式に、PC導入の影響は書かれていません

範囲が変わっていない以上、知識の作り方を変える理由はありません。思い出す練習を繰り返して定着させるという原則は、紙でもPCでも同じです。この考え方は 読むだけでは覚えられない。「思い出す練習」が効く理由 にまとめています。

変えておいたほうがよいこと

考察:ここから先は会告に明記されていない部分についての判断です。

紙の問題冊子に書き込みながら解く進め方に慣れている場合、画面上で読んで選ぶ形に事前に慣れておくことは、準備として無理のない範囲だと考えられます。書き込みができる前提で組み立てた解き方は、PC画面では同じようには使えない可能性があります。

もうひとつは、事務手続きが従来より増えている点です。受験地の希望申込が問題種別ごとに必要で、受験票は自分でダウンロードして印刷します。勉強の予定とは別に、これらの締切を確認しておくほうが安全です。

なお「PCになったから難しくなる/易しくなる」という評価は、会告からは読み取れません。判断材料が出そろっていない段階なので、当サイトでは推測を書きません。

ただし、試験形式が動き始めているのは麻酔科だけではありません。専門医試験全体で何が起きているのかは 2026年度版 専門医試験はどこへ向かうか で、各学会の公表資料をもとに整理しています。

出題範囲は無料で公開されています

会告が出題範囲としている「教育ガイドライン改訂第4版」は、日本麻酔科学会がPDFで無料公開しています。有料の教材を検討する前に、まずこれを手元に置いてください。試験を作る学会自身が示している範囲そのものです。

麻酔科専門医試験の教材と過去問の入手先は 麻酔科専門医試験の対策 にまとめています。過去問は学会の会員ページ側にあるため、外からは見えない点に注意してください。

出典

  • 2026年度第65回麻酔科専門医認定試験 会告(公益社団法人日本麻酔科学会 教育委員会・認定審査委員会)

https://anesth.or.jp/files/pdf/2026-shikenkaikoku.pdf

本記事は上記の会告PDFの記載内容にもとづいています。日程・手続きは変更されることがあり、また会告に書かれていない事項は個別のメール案内で示されます。受験にあたっては必ず日本麻酔科学会の公式発表と会員専用ページをご確認ください。

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